通常の製造条件の下では、酸化防止用の雰囲気ガスの酸素活量は溶融スズからの酸素の離脱に影響されるために溶融スズの酸素活量よりは低いです。この状況では、溶融スズの酸素含有量は欠陥フリーの製造のために充分な低さに保たれます。溶融スズの表面の殆どはガラスリボンで覆われていますので、酸素は多かれ少なかれガラスリボンの下の溶融スズ中にとらえられています。酸素の離脱はティンバス側壁近くの小さなオープンスペースを通してのみ起こりうるゆっくりしたプロセスです。
この理由から、ティンバスの全長に沿って溶融スズの脱酸化の推進力を充分に保持するためにティンバスの様々な区域において溶融スズと雰囲気ガスの両方の酸素含有量を測定することが重要です。
溶融スズ中の酸素の挙動およびホットエンドからコールドエンドまでのティンバスに沿っての溶融スズと雰囲気ガス酸素センサのペアでの使用に関する詳細研究は次の論文にあります: Glass technol.: Eur. J. Glass Sic. Technol. A, December 2012, 53 (6), 261-272. この研究はRead-Oxティンバス酸素センサを使用して、Asahi Glass Production Technology Centerによってなされました。